<ポーランド戦直前プレビュー>臨機応変さと対応力。ひるまず今の力を出せばいい

前回王者の敗退を目の当たりにした選手たち
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28日、本日日本時間23時、ロシア・ワールドカップグループリーグ第3戦をポーランド代表と戦う日本代表。「引き分けでいい」状況ながら、それを狙ってうまくいくほど、ワールドカップは生やさしい戦いの場ではない。

ポーランド戦を翌日に控えた27日、ヴォルゴグラードアリーナのメディアセンターに大きなどよめきが起こった。開幕2連敗中だった韓国が、ドイツから終了間際にゴールを奪ったのだ。

ノックアウトステージ進出に勝利が必須だった前回王者の夢を打ち砕く一撃。VAR判定の末にゴールが認められ、さらに追加点をマーク。日本代表がベースキャンプを張るカザンで、世紀の大番狂わせが巻き起こった。

ちょうど日本代表がポーランド戦に向けた公式練習を終えたタイミングだったこともあり、選手たちはロッカールームでこの試合を見ていたという。そして韓国の奮闘とドイツの敗退を目の当たりにし、直後のミックスゾーンでは改めて気持ちを引き締めるコメントが多く聞かれた。

28日にヴォルゴグラードポーランドと対戦する日本代表は、引き分け以上で2大会ぶり3回目の決勝トーナメント進出が決まる。もし負けても他会場の結果次第で勝ち抜ける可能性はあるが、まずはこの試合で自力突破を決めたいところである。

日本がここまで1勝1分けの無敗でグループH首位に立つ一方、対戦相手のポーランドは2連敗で早々に敗退が決定。FIFAランキング8位のシード国が、自国民の期待を裏切る結果に終わってしまった。

大事な第3戦が敗退チームとの対戦になり、日本が恵まれた状況に置かれたように思われるかもしれない。だが、ここは決して簡単な試合にはならないと考えるべき。対戦相手もワールドカップの舞台で最終戦にプライドを懸けてくるからだ。

スペインと2-2で引き分けたモロッコは大国に二度のリードを奪うなど最後の最後まで強豪を苦しめた。ペルーはわずかに決勝トーナメント進出の可能性を残していたオーストラリアから白星を手にした。コスタリカは終盤の失点を乗り越え、終了間際に追いついてスイスとドローに持ち込んでいる。

今大会でも敗退国がこれだけの奮闘を見せている事実。第1シードで国民の大きな期待を裏切る形となってしまったポーランドが日本相手に意地を見せてくることは想像に難くない。

つづく

GOAL 6/28(木) 18:30
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